入れ歯を作り直す際の費用はいくら?作製・調整のルールを解説

入れ歯 作り直し 費用

入れ歯に不調を感じても、作り直すための費用に不安があり、なかなか歯科医院に足を運べないでいる方は多いのではないでしょうか。

入れ歯の状態によっては作り直しが必要になりますが、保険適用の有無でかかる費用に大きな差があります。

また、保険適用で作製した入れ歯には「6ヶ月ルール」というものが存在し、入れ歯を作製してから6ヶ月以降でなければ作り直しができません。

この記事では、入れ歯を作り直した際にかかる費用相場や、6ヶ月ルールの例外などを詳しく解説していきます。

今現在、ご自身に合っていない入れ歯を使用している方や入れ歯に不具合のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

保険適用・適用外の入れ歯を作り直す時の費用相場

入れ歯 作り直し 費用

保険適用・適用外で入れ歯を作り直す時は、作製時と同様に費用が異なります。ここでは、作り直す時にかかるそれぞれの費用を解説していきます。

保険適用

保険適用で作成した入れ歯を作り直す費用は、おおよそ5千円〜1万円前後です。

基本的には、最初の入れ歯作製時にかかった費用と同程度と考えていいでしょう。

しかし、部分入れ歯に関しては作る大きさによって費用が異なるため、明確な金額については作り直しを行う歯医者に直接お伺いください。

保険適用外

保険適用外で作製した入れ歯を作り直す費用は、おおよそ15万円〜100万円前後です。

なお、オーダーメイドで作成した入れ歯を作り直す時は、種類や素材によって費用が大きく異なる場合があります。

保険適用時とは異なり、非常に精密に作られるため、なかには100万円以上の費用がかかるケースも少なくありません。

保険適用入れ歯の6ヶ月ルールについて

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6ヶ月ルールとは、「入れ歯を作製してから6ヶ月以内は新しく作り直せない」という健康保険法で定められた決まりです。

なかには、定められた期間を経過していないにも関わらず、歯科医院を変えて新しく作り直そうとする人がいます。

しかし、最近では歯科医院が治療後に国に請求するレセプトがオンラインになり、どこでどんな治療をうけたかが認知できるようになりました。

そのため、不正を行った場合でもすぐにわかってしまうのです。

調整の場合は6ヶ月以内でも治療が可能

保険適用で入れ歯を作製してから6ヶ月以内であっても、噛み合わせの調整に対しての治療は可能です。

新たに作り直すことはできなくても、入れ歯を使用している時に痛みがある・噛みにくい・外れやすいなどの問題があれば、歯科医院で調整を行えます。

なかには、入れ歯の装着直後に合う・合わないを判断できない方がいます。特に痛みは翌日から1週間前後で発生しやすいといわれているのです。

個人差はありますが、入れ歯の調整は4回〜6回行うのが一般的です。

ご自身に合わない入れ歯を使用し続けることにより、口内を傷つけてしまう恐れがあるため、その場合はすぐに歯科医院に相談しましょう。

6ヶ月ルールの例外

以下のようなケースであれば、6ヶ月以内でも保険適用で入れ歯を作り直すことが可能です。

  • 入れ歯を作製した後に抜歯をした
  • 入れ歯が壊れてしまった
  • 保険適用外で入れ歯を作製する
  • 6ヶ月以内に下の入れ歯を作製した後に、上の入れ歯を作製したい
  • 遠隔地への転居のため通院ができなくなった

ただし、入れ歯を紛失した場合は対象外となります。

特に部分入れ歯は小さく紛失しやすいため、保管用のケースに入れておくことが重要です。

入れ歯が合わなくなる原因

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入れ歯を作り直すことになる原因は、大きく分けて2つあります。

口内や入れ歯に変化が起き噛み合わせが悪くなってしまった、最初から自身にあったものを作製できなった場合です。

ここでは、入れ歯を作り直す主な原因について詳しく解説します。

入れ歯を装着する歯ぐきが弱ってしまう

入れ歯を装着する歯ぐきの健康状態が悪くなれば、次第に噛み合わせが悪くなります。

歯を補うことが必要になってしまう原因は、虫歯や歯周病などで歯ぐきが弱り、抜歯が必要になってしまったことが大半です。

抜歯が必要になった原因を解決しないまま入れ歯を使い続けることで、次第に口内の健康状態は悪化します。

作製当初には合っていた入れ歯でも、口内の状態によっては噛み合わせが悪くなってしまうことが考えられるでしょう。

噛み合わせによる入れ歯の劣化

噛み合わせの良し悪しや、噛み方の癖により入れ歯の劣化が進行し、口内に合わなくなってしまう可能性があります。

入れ歯が合わなくなることで、さらに噛み合わせが悪化してしまい、劣化の進行を招くことが考えられます。

合わない入れ歯を使用し続けることにより、食事の時に片側の歯だけで噛むことが習慣づき、それにともなう筋肉の緩みで顔の印象を変えてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

入れ歯の手入れを怠っている

毎日の入れ歯の手入れが不十分だったり、正しい清掃方法を行っていなかったりする場合には、材質が劣化し変形することがあります。

また、入れ歯を乾燥させてしまうことで、ヒビが入り割れてしまう可能性があるため、使用しない時には洗浄剤に漬けて保管するようにしましょう。

入れ歯の汚れの放置は、口臭の原因や歯周病などのリスクを引き起こします。

そのため、入れ歯の手入れは作り直すリスクを回避する以外にも、口内環境を清潔にする効果があるのです。

技工士との連携不足

入れ歯が合わない場合、技工士と歯科医院の情報共有が不十分で、装着する人の口内にあった入れ歯を作れなかった可能性が考えられます。

治療を受ける場所によって異なりますが、多くの場合は歯科医院とは別の場所にいる技工士とやりとりをして入れ歯を作り上げていきます。

その際に、情報共有やコミュニケーションが不十分であった場合は、希望通りの入れ歯が作製されないことがあります。

入れ歯を作ってすぐに違和感を覚えた場合は、治療をうけた歯科医院にご相談ください。

噛み合わせが悪い入れ歯を使用するリスク

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ご自身の口内に合わない噛み合わせが悪い入れ歯を使用し続けることで、さまざまなリスクが生じます。

なかには、口内の影響だけではなく、身体的にも重度のリスクを負う可能性があるため、非常に注意が必要なのです。

噛み合わせが悪い入れ歯を使用し続けた場合に考えられる、3つのリスクについて説明します。

入れ歯が外れやすくなる

噛み合わせが悪い入れ歯を使用しているうちに、装着時に安定感がなくなり、ズレたり外れたりする原因になります。

理由としては、入れ歯の噛み合わせと顎の位置のバランスが悪いと、口内の粘膜に吸着しづらくなり、その結果落ちやすくなるという点が挙げられます。

入れ歯安定剤を使用することである程度の症状は軽減できますが、根本的な噛み合わせの改善にはなりません。

この症状の改善には、歯科医院での調整や作り直しが必要になります。

吐き気や痛みをともなう

入れ歯の噛み合わせが悪いことが原因で、喉元の粘膜を強く刺激し、吐き気や痛みを引き起こす場合があります。

人間には嘔吐反射と呼ばれる反射運動があり、喉元を刺激することでそれが誘発され、吐き気や痛みを感じます。

また、入れ歯と歯ぐきが合っていないことが原因で、噛むだけで痛みを生じることがあります。

これらの接触痛がある場合、不快感を感じて入れ歯を使用しなくなるケースがあり、そのことが原因で噛み合わせが完全に合わなくなる恐れがあるのです。

口腔ガンの発症

噛み合わせが悪い・変形してしまった入れ歯を使用していることで、ガンが発症するケースがあります。

舌や頬、顎の部分が刺激をうけることで、口腔ガンを引き起こす可能性が生まれるのです。

噛み合わせが悪いことで舌や頬を噛んでしまい、粘膜が長期にわたり刺激をうけると、その箇所がガンに変異するケースがあります。

口内で一番多くみられるのは舌ガンですが、発症要因の一つに不適合な詰めものや被せもの、差し歯などが挙げられます。

それと同様に、入れ歯が合わないとガンを発症する恐れがあります。

入れ歯を作り直したい方へ対処法を紹介

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現在使用している入れ歯が合わないため、一から作り直したいというお悩みを抱えている方は少なくないと思います。

そのようなお悩みを抱えていらっしゃる方には、オーダーメイドの入れ歯を作製する、またはセカンドオピニオンを検討することをおすすめします。

オーダーメイドの入れ歯を作製する

保険適用外の入れ歯は、一人ひとりの口内に合わせてオーダーメイドで作製できるため、保険適用で作った時に生じた不具合を解消できる可能性が高いです。

理由として、保険適用の入れ歯は材料や作製方法に制限が多いため、装着する方の口内に最適なものを作りにくいという点が挙げられます。

入れ歯の材料や作製方法は、それぞれの口内の状態によって最適な基準が異なります。

そのため、制限のある保険適用の場合は、噛み合わせが悪い・噛む時に痛みが生じるなどのトラブルが発生しやすいのです。

この症状を改善するための近道として、オーダーメイドで自身の口内にあった入れ歯を作製することを視野に入れておくといいでしょう。

セカンドオピニオンを検討する

保険適用外で高額な入れ歯を作製したにもかかわらず、作り直したいと考えている方は、セカンドオピニオンを検討しましょう。

その理由として、歯科医師によって得意な診療科目は異なり、現在治療をうけている歯科医院が必ずしも入れ歯に最適な場所であるとは限らないからです。

また、同じ入れ歯の治療方法でも、担当する医師により経験や技術、見解などは異なります。

そのため、現在使用している入れ歯に対して不満がある場合は、セカンドオピニオンを視野に入れておくことが重要です。

まとめ

この記事では、入れ歯を作り直す際にかかる費用や、保険適用で作製した場合に国が定めている、6ヶ月ルールの詳細などを詳しく解説しました。

自身の口内に合わない入れ歯を使用していくことで、さまざまなリスクが生まれます。

事前にそのような危険性を回避するためには、入れ歯の定期的なメンテナンスや口内環境を整えることが重要です。

『平山歯科医院』は、祖師ヶ谷大蔵で25年間培ってきた技術をもとに、さまざまな歯のトラブルやお悩みにお応えします。

入れ歯に関しても、噛み合わせの不調や劣化に対する不安があれば、調整や作り直しを行い、患者さまの口内の健康を保つため、全力でサポートいたします。

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