歯科衛生士はやめとけと言われる理由とは?転職率や転職先・魅力やメリットも解説

「歯科衛生士はやめとけ」「歯科衛生士にならなきゃよかった」といった声を見かけて不安になっている人もいるのではないでしょうか。
歯科衛生士に限らずどんな仕事でも、「想像と違った」「思っていたような働き方ができない」など理想と現実のギャップを感じると、後悔につながってしまうものです。
歯科衛生士の仕事は、向いている人もいれば向いていない人もいます。また、職場によっても環境は大きく異なるため、自分に合った職場を探すことも大切です。
この記事では、歯科衛生士はやめとけと言われる理由や歯科衛生士の魅力やメリット、向いている人・向いていない人などについて解説します。
歯科衛生士の仕事について気になっている人はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
転職を検討する歯科衛生士はどのくらい?

実際、どのくらいの歯科衛生士が転職しているのか、仕事を辞めているのか気になる方もいるでしょう。
令和2年に公益社団法人 日本歯科衛生士会が公表した『歯科衛生士の勤務実態調査報告書』の「転職又は現在の勤務先を替えたいと考えたことの有無」という質問では、以下のような結果が出ています。
- 考えたことはない……35.3%
- 考えたことがある(歯科衛生士として)……31.0%
- 考えたことがある(歯科衛生士以外の職)……14.9%
- 現在考えている(歯科衛生士として)……12.0%
- 現在考えている(歯科衛生士以外の職)……5.2%
これを見ると、転職を考えたことのある人は全体で63.1%と、約6割の人が転職を検討したことがあるというのがわかります。
しかし詳しく見てみると、「考えたことがある(歯科衛生士として)31.0%」「現在考えている(歯科衛生士として)12.0%」のように、転職は考えているものの他の職種ではなく、歯科衛生士として転職を検討している人が43%と多いです。
また、そもそも転職を考えたことがない人も35%以上いることもふまえると、「歯科衛生士はやめとけ」といわれるのは、歯科衛生士の仕事自体ではなく「働く場所・環境」の影響も大きいと考えられるでしょう。
もっとも多い転職理由はライフスタイルの変化
歯科衛生士の転職理由としてもっとも多く見られたのは、「結婚29.3%」「出産・育児28.7%」など、ライフスタイルの変化です。
そのほか、「経営者との人間関係29.0%」といった人間関係や「給与・待遇の面22.3%」「仕事内容22.0%」など、待遇や仕事内容を理由として辞める人も見られました。
また、「仕事内容のレベルアップのため15.9%」のように、約16%の人はキャリアアップ・スキルアップのために転職をしていることもわかります。
歯科衛生士はやめとけと言われる理由って?

歯科衛生士として長く働き、認定資格などを取得してキャリアアップしている人がいる一方で、中には不満を感じている人もいます。
歯科衛生士はやめとけと言われるのは、主に以下のような理由が考えられるでしょう。
- 福利厚生が充実していないところも多い
- 休みが取りづらいことがある
- 給与が安いと感じることがある
- 人間関係で困ることがある
ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。
福利厚生が充実していないところも多い
歯科衛生士が働く職場は、一般企業のように福利厚生が充実していないケースが多いため、歯科衛生士はやめとけと言われることがあるようです。
福利厚生とは給与に加えて雇用主が従業員やその家族に提供する報酬のことで、具体的には厚生年金、雇用保険、労災保険、産休育休、家賃補助、引っ越し補助金などがあります。
働く場所によって福利厚生の充実度は異なりますが、中には厚生年金にすら加入していないところもあるため、注意が必要です。
職場を探す際は、給与や条件のほかにも福利厚生もチェックしておくと後悔を避けられるでしょう。
休みが取りづらいことがある
歯科衛生士になるためには養成施設で3年以上勉強して国家資格を取得しなければならず、歯科医院としては非常に貴重な人材です。
歯科衛生士は引く手あまたである一方、人手不足といわれていて、歯科医院によっては休みがとりづらいことがあります。
有給休暇はしっかり取れるか、残業が頻繁に発生しないかなど、あらかじめしっかり確認しておくといいでしょう。
給与が安いと感じることがある
歯科衛生士が担当する業務は多岐にわたります。
患者さんのためになり、スキルアップもできるなどやりがいある仕事ですが、その一方で「仕事の量と給与が釣り合っていない」と感じてしまうケースもあるようです。
職場によっては普段の仕事にプラスして業務外の仕事を任されることもあり、これも給与が安いと感じてしまう一つでしょう。
とはいえ、歯科衛生士は国家資格が必要な仕事であるため初任給は27万円程度が相場ともいわれ、一般的な大学卒の人に比べると給与が高い傾向にあります。
人間関係で困ることがある
歯科衛生士に限ったことではありませんが、人間関係に悩んで転職を検討する人もいます。
歯科衛生士の場合、小規模な歯科医院で働くことも多く、ほんの些細なことで人間関係がこじれてしまうと、フラストレーションのもとになってしまうこともあるようです。
院長やスタッフと合わない、高圧的な態度を取ってくる人がいるなど、人間関係の悩みがあると毎日の仕事を苦痛に感じてしまうのも無理のないことです。
もちろん、中には人間関係がよくのびのび仕事ができる職場もあるため、事前の見学で職場の雰囲気もしっかりと確かめておくといいでしょう。
歯科衛生士の魅力やメリット

歯科衛生士の仕事には、多くの魅力やメリットもあります。
- やりがいがあり社会貢献できる
- 国家資格であり需要も高いため仕事が見つかりやすい
- 自分や家族の健康にもつながる
- 認定資格の取得などキャリアアップのチャンスもある
ここからは、上記の項目についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
やりがいがあり社会貢献できる
歯科衛生士は、歯や口腔環境について専門的な知識や技術を持った専門家です。
自分のスキルを活かして小さな子どもから高齢者の方まで幅広い患者さんの歯やお口の健康をサポートすることで社会貢献ができ、毎日の仕事にやりがいを感じられます。
『歯科衛生士の勤務実態調査報告書』の歯科衛生士へのアンケートでも、歯科衛生士の仕事の魅力についての質問で「人や社会に貢献できる」が91.6%、「人の命や健康を守る仕事である」が91.4%、「人に直接関われる・手助けできる」が88.2%と、仕事にやりがいを感じている人が多いことがわかっています。
国家資格であり需要も高いため仕事が見つかりやすい
歯科衛生士の資格は更新の必要がなく、一度取得すれば生涯活かしていくことができます。
また、歯科衛生士は人手不足といわれており、引く手あまたです。求人数が多く、就職先も見つかりやすい点も魅力でしょう。
日本には全国に68940件もの(2016年時点)歯科診療所があるといわれており、全国どこでも仕事を続けることができます。
自分や家族の健康にもつながる
歯科衛生士は歯や口腔の健康管理のスペシャリストです。
毎日の業務を通し、日々アップデートしていく新しい歯科医療知識を身につけることは自分や家族の健康維持にも役立ちます。
認定資格の取得などキャリアアップのチャンスもある
認定歯科衛生士などの認定資格を取得すれば、キャリアアップやスキルアップも目指せます。
認定資格には「日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士(インプラント専門歯科衛生士)」「日本歯周病学会認定歯科衛生士」「日本小児歯科学会認定歯科衛生士」などさまざまなものがあります。
このほかにも「ホワイトニングコーディネーター」「トリートメントコーディネーター(TC)」「歯科感染管理者」といった資格も人気で、自分の興味のある分野、専門性を高めたい分野を学ぶことで、知識を深めながら昇給も目指せるでしょう。
また、働きやすさ向上やキャリアアップのために転職するのも選択肢の一つです。
歯科衛生士の主な就職先・転職先

歯科衛生士としての経験や資格を活かし、転職をすることも可能です。歯科衛生士の主な就職先・転職先としては、以下があります。
- 歯科医師
- 歯科助手
- 大学病院・総合病院
- 介護施設
- 保健所・保健センター(公務員)
- 歯科関連企業、医療関連企業 など
勉強や試験合格が必要になりますが、歯科医師や保健所・保健センターで公務員として働く道もあります。
また、歯科衛生士の仕事よりも事務的な作業が向いていると考えられる場合は、歯科助手として働くのも一つの選択肢です。
歯科衛生士に向いていない人

歯科衛生士に向いていない人の特徴は、以下の通りです。自分の性格や考え方と照らし合わせてチェックしてみましょう。
- 臨機応変な対応が苦手な人
- 細かい作業が苦手な人
- 人と接したり話したりするのが苦手な人
- 集中力を維持できない人
- 仕事のミスの振り返りができない人
歯科衛生士に向いている人

歯科衛生士に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- コミュニケーションが好きな人
- 細かな作業が得意な人
- 臨機応変に対応できる人
- 忍耐力がありコツコツ作業できる人
- 専門性の高い仕事がしたい人
- 学ぶことが好きで向上心がある人
上記のような特徴に当てはまる人は歯科衛生士の適性があるため、自分の天職になるかもしれません。
まとめ
歯科衛生士はやめておけ、のような意見を目にすることもありますが、あくまで一部の意見であり、すべての人が同じように感じているわけではありません。
歯科衛生士としての仕事にやりがいを感じ、資格取得や転職などをしつつ、歯科衛生士としてキャリアアップやスキルアップを目指している人も多くいます。
ぜひ自分に合った働きやすい環境を見つけて、歯科衛生士という仕事でのキャリアアップにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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