虫歯の詰め物が取れたときはどうしたらいい?応急処置や対策・注意点を解説

歯の模型で説明する歯科医師

虫歯治療で付けた詰め物は、何らかの原因で突然取れてしまうことがあります。

考えられる原因は接着剤の劣化や詰め物を被せている歯の変化、歯ぎしり・食いしばりによる詰め物の変形・破損などさまざまです。

この記事では、虫歯の詰め物が取れてしまった時の対処法について詳しく解説します。

詰め物が取れる原因や詰め物が取れたまま放置するリスク、歯科医院での治療方法などについても分かりやすくまとめているため、同様のトラブルでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

歯の詰め物が取れる原因

銀歯

歯の詰め物が取れる原因は以下の3つです。

  • 接着剤の劣化
  • 詰め物を被せている歯が虫歯になった
  • 歯ぎしりや食いしばり

ここでは上記3つの原因についてそれぞれ解説します。

接着剤の劣化

詰め物は歯に付ける部分に接着剤が使用されており、これが劣化することで取れてしまうことがあります。

経年劣化によって接着剤が弱まる他にも、詰め物そのものの形が変化したり金属自体が腐食したりする場合もあるため注意が必要です。

経年劣化はどうしても起きてしまうもののため、詰め物そのものを作り直すか接着剤を付け直すことで再度付け直せます。

詰め物を被せている歯が虫歯になった

詰め物を被せている歯が虫歯になると、詰め物が取れる原因になります。

詰め物を被せるとその下の歯の部分が見えなくなるため、虫歯になっても気づきにくいです。

虫歯によって詰め物が取れてしまった場合は、虫歯治療を行ってから再度詰め物を作り直します。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過度な力がかかり詰め物が取れてしまう場合があります。

また噛み合わせが悪い場合も同様に詰め物に強い力がかかってしまうことがあります。

虫歯の詰め物が取れたときの応急処置・対策

歯の模型

虫歯の詰め物が取れたときの応急処置・対策や注意したい点は以下の5つです。

  • 取れた詰め物を保管しておく
  • 口の中に戻さない
  • 詰め物が取れた歯でものを噛まない
  • 刺激物を食べない
  • なるべく早く歯科医院を受診する

ここでは上記5つのポイントについて詳しく解説します。

取れた詰め物を保管しておく

取れた詰め物は捨てずに保管しておきましょう。

歯と詰め物の状態次第ですが、歯科医院で再接着できる可能性があるためです。

詰め物が取れてしまった原因が接着剤の劣化が原因の場合、接着するだけで元通りになるケースもあります。

保管する際は清潔なタッパーなどの容器に入れて保管することをおすすめします。

ティッシュに包んで保管すると間違えて捨ててしまう可能性があるため、できれば分かりやすい容器に入れておきましょう。

間違えて捨ててしまうと詰め物を作り直す手間や費用がかかるため注意してください。

口の中に戻さない

取れてしまった詰め物は自分で付け直さないようにしましょう。

一度取れた詰め物は自分の手で完全に同じ状態に戻すことはできず、元に戻せたように思えても接着面が不安定なためすぐに外れてしまう恐れがあります。

また自分で付け直したことによって詰め物が変形・破損してしまったり、噛み合う歯が割れてしまったりするリスクがある点にも注意が必要です

歯科医院で処置してもらえばそのまま接着できる詰め物も、自分で付け直して変形・破損してしまうと作り直しの手間が発生します。

取れてしまった詰め物は口の中に戻さず、容器に入れて保管しておきましょう。

詰め物が取れた歯でものを噛まない

詰め物が取れた歯でものを噛まないように注意しましょう。

特に硬い食べ物を噛んでしまうと歯にひびが入ったり割れたりする恐れがあり、再度詰め物を作り直さなくてはいけなくなります。

また歯が欠けると口腔内を傷つける恐れもあり危険です。

歯科医院で再度詰め物を付け直してもらうまでは、詰め物が取れた歯でものを噛むのは避けましょう。

刺激物を食べない

詰め物が取れてしまったら刺激物を食べないようにしましょう。

ここでいう刺激物とは、具体的に以下のようなものが該当します。

  • 冷たすぎるもの
  • 熱すぎるもの
  • 香辛料
  • 甘いもの

詰め物が取れた歯は刺激に敏感になるため、冷たいものや熱いものに触れると痛みを感じる場合があります。

再度詰め物を付け直してもらうまでは、歯に刺激の強いものはなるべく控えましょう。

なるべく早く歯科医院を受診する

詰め物が取れてしまったら、なるべく早く歯科医院を受診することが大切です。

詰め物が取れたまま放置しておくと虫歯が進行するリスクがあります。

遅くとも1か月以内には受診するようにしましょう。詰め物が取れてしまった時点ですぐに歯科医院に電話をし、予約と応急処置の指示をもらうと安心です。

歯科医院を受診するまでは普段よりも丁寧な歯磨きを心掛け、清潔な状態を保つことが大切です。

歯の詰め物が取れたまま放置するリスク

歯が痛い女性

歯の詰め物が取れたまま放置すると以下のようなリスクがあります。

  • ものをうまく噛めなくなる
  • 虫歯や歯周病が進行する
  • 痛みが出る
  • 歯並びや噛み合わせが悪くなる

ここでは上記4つのリスクについてそれぞれ解説します。

ものをうまく噛めなくなる

詰め物が取れると噛み合わせが合わなくなるため、ものをうまく噛めなくなります。

うまく噛めなくなると、食事をするときにストレスを感じるようになる可能性があります。

食事の際のストレスが原因で食欲不振になる恐れもあるため、できるだけ早めに歯科医院を受診することが大切です。

虫歯や歯周病が進行する

詰め物が取れたまま放置すると、象牙質という歯質がむき出しの状態になるため、虫歯や歯周病が進行する恐れがあります。

象牙質は歯の表面のエナメル質よりも柔らかいため、細菌に感染しやすいです。

虫歯や歯周病が進行すると激しい痛みが出る恐れがあるだけでなく、治療にかかる期間や費用も増えてしまいます。

歯周病の主な症状や治療の流れについては、以下の記事をご参考ください。

歯周病の治し方と感染する7つの原因を詳しく解説

痛みが出る

詰め物が取れたまま放置すると痛みが出ることがあります。

詰め物が取れると神経が敏感な状態になるため、これまで感じなかった痛みが急に生じる場合があるのです。

虫歯や歯周病の進行に伴う痛みが出てくる場合もあり、症状が悪化すると何もしなくてもズキズキと痛むようになる恐れもあります。

上記の痛みは日常生活に支障が出るほど強く出ることもあるため、できるだけ早めに歯科医院を受診して処置してもらいましょう。

歯並びや噛み合わせが悪くなる

詰め物が取れると歯並びや噛み合わせが悪くなります。

歯がなくなったことで隙間が生じ、隣り合う歯が動いてしまうためです。

歯並びや噛み合わせが変化したら詰め物を新しく作り直す必要があるため、そうした手間を省くためにも放置せずにすぐに歯科医院を受診しましょう。

歯の詰め物が取れた場合の歯科医院での治療方法

歯の模型で説明する歯科医師

歯の詰め物が取れた場合の歯科医院での治療方法は以下の通りです。

  • 歯や詰め物の状態を確認する
  • 必要に応じて歯の治療を行う
  • 歯の詰め物を付け直す

ここでは上記3つの治療についてそれぞれ解説します。

歯や詰め物の状態を確認する

取れてしまった詰め物をそのまま付け直せるかどうかは、歯や詰め物の状態を確認して判断する必要があります。

視診で確認できない場合には、レントゲンが使用される場合もあります。

詰め物が取れてしまう原因は主に以下の3つです。

  • 接着剤の劣化
  • 詰め物を被せている歯の変化
  • 詰め物の変形・破損

接着剤の劣化が原因の場合は、詰め物の作り直しや歯の治療をせず接着剤を付け直して元通りにできることもあります。

しかし詰め物または歯に異常がある場合、詰め物の作り直しか歯の治療、もしくはその両方の処置が必要になります。

必要に応じて歯の治療を行う

歯が虫歯になっている場合は、詰め物を作り直す前に歯の治療を優先して行います。

歯の治療が必要になるのは以下のようなケースです。

  • 詰め物の下で虫歯が進行していた
  • 詰め物の隙間で虫歯ができてしまった

歯科医院の治療方針により異なりますが、2~3回ほどの通院で詰め物を付け直せる可能性が高いです。

具体的な治療内容や治療期間は歯の状態によって異なるため、歯科医師の説明を聞きましょう。

歯の詰め物を付け直す

接着剤が原因で詰め物が取れてしまった場合は接着剤で再接着するだけで済むため、当日中に完治できる可能性が高いです。

しかし詰め物が変形してしまっている場合は再度作り直す必要があります。

詰め物には保険適用可能な金属・プラスチック製のものや自費治療となるセラミック製のものなどから選択可能です。

詰め物の材料ごとのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
金属製・保険適用のため安価・強度が高い・見た目が良くない・金属アレルギーのリスクがある
プラスチック製・保険適用のため安価・天然歯と色が似ており違和感が少ない・経年劣化により変色することがある・汚れが付きやすい
セラミック製・審美性が高く天然の歯のような見た目にできる(色や形)・劣化しにくい・金属に比べると強度が低い・保険適用外のため高額

上記のメリット・デメリットを考慮したうえで、自分に適したものを選択しましょう。

噛み合わせの診査や再調整を行い、歯と詰め物の表面を清掃したうえで付け直します。

まとめ

虫歯の詰め物が取れたときの原因として考えられるのは、接着剤の劣化、詰め物を被せている歯が虫歯になった、歯ぎしりや食いしばりにより詰め物が変形・破損したなどです。

詰め物が取れてしまったらタッパーなどの容器に保管して、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

自分で付け直すと詰め物が変形・破損したり、噛み合わせや歯並びに悪影響が出たりする恐れがあるためやめましょう。

詰め物が取れた状態を放置すると虫歯や歯周病が進行する恐れがあるのはもちろん、歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があるため、遅くとも1か月以内には歯科医院を受診することをおすすめします。

平山歯科医院では夜20時まで診療を行っています。

詰め物が取れたなどの急なトラブルにも対応可能なため、口腔内トラブルでお悩みの方はぜひ気軽にご来院ください。

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